犬や猫が飼い主と離れると不安になって問題行動をしてしまうことがあります。これを分離不安症といいます。
飼い主がいなくなると落ち着かなくなったり、大声で鳴いたり、イタズラをしたり、と問題行動をしてしまうのです。中にはトイレに行っただけで大声で鳴く子もいるようです。
コロナ禍で普段は留守にしていた人間が家にいるようになり、ペットにとっての環境はずいぶん変わりました。分離不安症を発症するペットも増えたそうです。
例えば、ずっと在宅勤務をしていたのに、緊急事態宣言が解除されて出社するようになったとしたら。最近ずっと家にいたのに突然、留守にするようになったんだけどなんで？寂しい！と思っているかもしれません。彼らに人間の都合なんて通じませんから。
我が家では今のところ猫様に分離不安症と思われる行動はみられません。
仕事を辞める前は長時間留守にすることが多かったのですが、特に気にしていなかったようです。ペットカメラで確認する限り、私がいない方がぐっすり眠れていたと思います。
ちなみに、このペットカメラ便利です。前のカメラは壊れたので、こちらに買い換えました。自動追尾機能が素晴らしいです。
現在、無職になって2ヶ月ですが、猫様は以前と特に変わりません。むしろ私がずっと家にいるのがストレスなのかもしれません。
私が家にいると熟睡できないようです。確かに私が家の中をウロウロすると、さっきまでぐっすり寝ていたはずの猫様はじっとこちらを見ています。少しの音や気配で起きてしまうようです。
なんだか申し訳ないので、なるべく毎日数時間は出掛けるようにしています。今日は一歩も出てないけど。そのおかげか、今のところ問題行動もなく、大丈夫そうです。
猫様に関しては問題なさそうですが、心配なのは人間の方です。そうです。私です。
先日、健康診断のため、半日ほど猫様を動物病院に預けました。
動物病院から帰宅すると、家に猫様がいない。いないんです。いつものあのかわいいふわふわしたやつがいない！なんで！！寂しい！！！
たまらず、外出しました。あてもなく街をふらふらと歩き続けました。マクドナルドでコーヒーを飲んだり、ブックオフで呆然と棚を眺めたり、別に見たくもないのに映画館の上映スケジュールをチェックして結局見ずに出てきたり、着物屋さんで店員さんの接客をのらりくらりとかわしながら世間話をして時間稼ぎしたり、ダイソーでいらないものを買ってみたり。
結局、2万5千歩以上も歩いていました。心も足も死にました。
さすがに疲れて駅のホームでぼーっとベンチに座りながら、思い知りました。これが分離不安症か…。これはしんどい…。こんなのペットたちにはしんどすぎる…。
2万5千歩も歩いて足は死んでいたはずなのに、動物病院から迎えに来るよう言われた時間が近づいてくるとみなぎるパワー。怒涛の勢いで駅の改札を出て前のめりに動物病院まで歩きました。足の痛みなんて感じないぜ！
健康診断の結果は概ね良好、「年の割には健康」と言われ、喜び勇んで帰宅しました。動物病院から帰ったらおいしいおやつを貰えると知っている猫様は「ニャー！ニャー！（おやつ！おやつ！）」と大騒ぎ。おやつをあげると一心不乱に食べる猫様。
そんな姿を見ながら、もし猫様が亡くなってしまったらマズいなと思いました。覚悟はしているつもりですが、本当にその日が来たらどうなることやら。
考えても仕方ないですね。今はとにかく猫様を愛でようと思います。
ねー。
