猫様と和解した
去年の目の手術以降、ご飯を食べなくなってしまった猫様。
根気強く説得していたら近頃はモリモリ食べるようになりました。
以前はご飯を出しても一口も食べず、訴えるかのような目でこちらを見ていただけでした。今ではすっかり食欲が回復しました。一安心。
むしろ食欲旺盛で困るぐらいです。いいぞ、もっと困らせてくれ!
手術前は5.5kgあったのに、一時は3.5kgまで減ってしまいました。一口もご飯を食べない猫様に、液体のご飯を強制給餌したこともありました。かなり嫌がられました。シリンジを見ただけで、逃げ出す始末です。
それが今ではご飯をモリモリ食べて4.3kgまで回復しました。下僕は大喜びです。抱っこした時の重みや筋肉と脂肪でブリブリした下半身が非常に心地よいです。ありがたやありがたや。
恐らく手術とカラー生活のストレスから、ハンガーストライキをしていたのでしょう。
考えてみるといきなり訳も分からず首にプラスチックを付けられれば腹も立ちます。自由に動けないし、毛づくろいもできません。かなりムカついたのではないでしょうか。わかる。
ムカつく気持ちは分かりますが、下僕としては猫様にご飯を食べて欲しいのです。じゃないと治るものも治りません。毎日毎日、来る日も来る日も説得しました。
「ご飯を食べないと病院に連れて行くことになります。」
「新しいおもちゃを買うので、ぜひご飯を食べてください。」
「少しでもいいからご飯を食べてくれると下僕は嬉しいです。」
「このご飯を食べると下僕が喜ぶんですが、いかがでしょうか。」
「下僕が喜ぶと猫様に良い事が起きます。 ご検討よろしくお願いします。」
結果、猫様と和解に成功しました。
やっぱり猫様は話せばわかる人だと思っていました。恐らく私が言っていることは理解しています。何度もお願いをして、ようやく私の提案を受け入れてくれたのです。
猫だから、と見下してはいけません。所詮動物だろう、と軽く見てはいけません。
猫にだって心があります。嬉しかったり、悲しかったり、傷ついたり、人間と同じだと思います。お互いに一人の生き物として、対等に話し合わなければなりません。
間違えました。対等ではありません。人間が下です。人間は猫にお願いをしなければなりません。
猫を飼うということはこういうことです。いや、飼うだなんておこがましい。一緒に住まわせていただくのです。猫の衣食住(衣はないけど)全てにおいて責任を持って全力でお世話するのが下僕の役目です。
ねえ、猫様。
にゃーーー
ん。