猫になりたい

将来の夢は猫になることです。


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【21本目】生活が整う

生活が整う

週に一日は家事に忙殺されています。

部屋の掃除をして、洗濯をして、買い物へ行って、料理をして、筋トレをして、美顔器を使って、お風呂に入って、スキンケアとパックをして、歯のホワイトニングをして、日本舞踊のお稽古をして、ストレッチをして、布団に入る。

これでようやく生活が整った、と感じます。

 

この合間に残っていた仕事や勉強もします。猫様を病院に連れて行くこともあります。ほぼ一日潰れます。しかし、この一日が無いと生活も心も荒むのです。

 

一人暮らしを始めたのは19歳の時です。5ヶ月間ほど実家に帰っていたこともありますが、それ以外はずっと一人暮らしです。

 

19歳の時は家事の作業コストなんてほぼありませんでした。常に部屋は散らかっていて、掃除は月に一度程度、洗濯だって週に1回すれば良い方、食事は外食かコンビニです。筋トレやストレッチにも一切興味なしだし、スキンケアは必要最低限。だいたい、化粧すらしていませんでした。

 

年を経て、程度のお金を手に入れると、生活の作業コストが上がるようです。猫様がいるのでなおさらかもしれません。部屋をキレイに保たないといけないのです。猫様の為に。さらに自分自身もキレイに保ちたいのです。自己満足です。

 

家事を外注すればもしかして楽になるのか?と思いつき、水回りだけお願いしてみました。お風呂、トイレ、洗面台、台所で3時間、6000円程度。結果はこんなもんか、という感じでした。

 

確かにキレイにはなったけど、自分が思う完璧ではありませんでした。3時間もかかって、6000円も払って、納得いく仕上がりではないのです。気に入らない箇所が何個かありました。

お風呂場の天井に家事代行のお姉さんの髪の毛が付いていてゾッとしましたし。これはうっかりだとは思いますが。

 

じゃあもういいや、と結局全て自分でしています。

 

 

東京での一人暮らしは『贅沢な嗜好品だと思っています。高い家賃を払って、家事も自分でしなくてはなりません。ただし、自分の好きなようにできます。なんなら生活なんて整えなくても自由なのです。それが一人暮らしです。

 

私が高い作業コストを払って生活を整えているのは全て自己満足です。だからグダグダ文句を言う筋合いはありません。嫌ならやらなければ良いのです。

自分の大事な時間を使って納得のいくまで家事をするのか、お金を払ってそこそこの結果で満足するのか、私の自由です。

 

しかし、私には猫様の生活を整える、という使命があります。忘れていました。私は一人暮らしではありません。猫様と二人暮らしでした。じゃあやっぱり完璧に生活を整えないといけません。

 

だから、思うのです。週休三日制にしてくれませんかね?週休二日制だと、休む日がないのです。

週に一日は家事、もう一日は用事、残りの一日は休む、というのが個人的には助かります。猫様もその方が喜ぶと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【20本目】最初の記憶

最初の記憶

一番古い記憶は3,4歳の時です。

冷蔵庫を買い換えたのを覚えています。緑色の冷蔵庫から白の冷蔵庫になった気がします。台所の勝手口から業者のお兄さんたちが冷蔵庫を運び入れたのを覚えています。

ちなみに、家電の緑色ブーム、ありましたよね。あれって何だったんですかね。緑色の掃除機も家にあった気がします。それは置いておいて。

 

当時の記憶は他にもあります。当時は山口県に住んでいました。大きな木があって、立派な庭のある一軒家だったと思います。大きな門扉を首が痛くなるほど見上げた記憶があります。

恐らく、今見たら普通の高さの門扉なのでしょう。だから大きな木、というのももしかしたら普通の大きさなのかも。でも庭師さんが定期的にせん定に来ていました。

 

 

これも山口の記憶だと思いますが、母親と縁側に座っていたら野良猫が来た覚えがあります。当時から猫ちゃん大好きだったからか、手を出したら見事に引っ掻かれました。母親が慌てていた覚えがあります。私は痛いなーぐらいの記憶しかありませんが。傷跡はもう残っていませんが、大人になるまでうっすら残っていました。

 

ただ、この辺りの記憶は後から家族に聞いて補正されている可能性もあります。

 

 

先日、元旦に実家に帰った時に私が子供の頃の話を聞きました。

私が3歳ぐらいの時です。突然肘が痛いと泣き始めて、母が慌てて病院に連れて行ったそうです。お医者さんに見て貰うと肘が外れてるかもとのこと。泣きわめく私をなだめながら肘を入れたそうです。

その後、お医者さんがぜんまいで動くおもちゃを机の上で動かしてみると、私は痛いと言っていた方の手を使って、速攻でおもちゃを掴んだそうです。貪欲ですね。

それを見てお医者さんは「大丈夫ですね。」と言ったそうで。子供の扱いに慣れてらっしゃる。

 

自分は覚えてないけど、こういう話を聞くのは面白いです。私は三人兄弟の末っ子で、上の二人とは年齢が離れています。一番上とは12歳、二番目とは9歳の差があります。母親に加えて、上の二人からも話を聞けるので私の情報は集まりやすいです。末っ子の利点です。

 

 

猫様も昔の記憶はあると思います。猫様は適応能力が高く、フレンドリーで知らない人でもあまり怖がりません。また普段から落ち着いていて、慌てたりパニックになることはほぼないです。そして、頭は良いです。たぶん。

 

以前、『世界ネコ歩き』を見ていた時、猫様もソファに座って一緒に大人しく観ていました。しかし、子猫たちが鳴きながら遊ぶシーンになった時、猫様はおもむろに立ち上がってテレビの前に移動しました。そして、子猫を探し始めたのです。

テレビの画面を触ったり、テレビの裏を見に行ったり、確実に子猫を探していました。子猫のシーンが終わると、またソファに戻って大人しくテレビを観始めました。

 

その後も子猫が出て来ると「おっ」という感じで体を乗り出していました。テレビ、ということは理解したようですが、やっぱり子猫が気になっていたみたいです。今でもテレビに子猫が出てきたり、子猫の動画を見せるとじっと見ています。

 

猫様は我が家に来る前、10ヶ月になるまでブリーダーさんの家にいました。買い手が見つからなかったためです。縁あって里親としてうちに来ることになりました。

引き取る時に聞いたのですが、猫様は子猫の遊び相手になっていたそうです。ブリーダーさんの家なので、いつも子猫がいたようです。

 

ということは、猫様はその時の記憶を思い出したのかもしれません。子猫の鳴き声を聞いて、一緒に遊んでいたことを思い出した可能性があります。なんかすごい。

もしくはただ単に子猫が大好きなタイプ、という可能性もありますが、その辺は深く追求しないようにしましょう。

【19本目】一つのことに集中する

一つのことに集中する

注意力散漫な生涯を送ってきました。

一つのことに集中するのが苦手で、複数のことを同時に進める方が得意です。いわゆるマルチタスクというやつですが、これって一つ一つの完成度が落ちると言われていますよね。本当だと思います。

 

完成度を上げるには、それだけに集中した方が確実です。分かっているのですが、途中で別のことが気になるとそちらに気を取られます。別のことが気になって、元々していたことに集中できなくなるのです。

さすがにもう良い大人なので、あっちゃこっちゃに手を付けて全部未完成、という事態にはしません。優先順位を決めて次々こなしていくことで、ちゃんと完成させます。ですが、完成度が最高に高いかと言うと、自信はありません。

 

一つのことに集中して取り組んでいる人のことを尊敬しています。大工さんとか、職人さんとか。完成度を極めるのってかっこいい。自分に出来ないことなので。

 

こんな注意力散漫な私でも、昔は徹夜でゲームを作ったりして遊んでいたことがありました。プログラムを色々弄ってるうちに夜が明けてました。

もしかしたら本当に好きなことなら集中できるのかもしれません。それとも、年齢のせいでしょうか。くっそ。

 

いや、恐らく他にすべきことが無いから一つのことに集中できたのです。徹夜でプログラミングをしていた当時は専門学校生で、プログラミングの勉強をしていました。プログラムを書くことが大好きで、何かを作っては、次は何を作ろうか?と考えていました。

 

家事も最低限で十分でした。掃除も洗濯も週に1度すれば良い方でした。お金もなかったので、食事は食パン一袋で一週間を過ごしていました。そんな状態だったので、時間を忘れて、他の何よりも優先して、集中することができたのです。

 

これは、集中というよりは熱中でしょうか。

年を取るにつれ、熱中する、ということが少なくなってきました。体力の問題なのか、普段のタスクが多すぎるのか、心が動くハードルが上がってしまったのか。

 

しかし、年々、涙腺は弱くなってきてます。動物関係はダメです。亡くなったお父さんがかわいがっていた猫ちゃんがお父さんの椅子から離れないとか、入院中のおばあちゃんにワンコが会いに行って大喜びとか、子供が小さい時に拾った子猫が子供と一緒に育って老いて亡くなる話とか。無理です。号泣です。ということは、大丈夫。心は動いています。

 

恐らくは本当に熱中できるものが無いのです。

したいことがあるけど、掃除しないと快適に生活できないと思ったら掃除をする、洗濯しないとタオルが無くなるから洗濯をする、そうやって日々のタスクにエネルギーを取られるのです。その程度でできないのであれば、「したいこと」というのは本当にしたいことではないのかもしれません。

 

今、本当に「したいこと」を考えてみると、猫様と昼寝がしたいです。ただ、最近なぜか寝ていると私の鼻の穴に猫様が自分の鼻を突っこむ、という遊びが流行っているようです。そんなことに熱中するのは勘弁していただきたいです