着物を着るには厳しい季節が来てしまいましたね。もうすぐ7月です。夏用の薄手の着物か浴衣の季節です。しかしながら暑いと着る気もおきませんね。。
よいではないかよいではないか
先日、この動画を見て声を出して笑ってしまいました。めっちゃおもろい!こういうの大好きです!
「よいではないか VR」作りました。悪代官となって着物の帯をひっぱって高速回転させ、他の悪代官に回転させられた町娘とコマバトルするゲームです。お辞儀するとお辞儀しかえしてくれます #VRボッチソン自宅会場 #JVRH2016 pic.twitter.com/KSkgUIJ8AG
— たつのる (@tatsunoru) 2016年6月18日
悪代官が町娘の帯をひっぱって「よいではないかよいではないか」というアレです。
アレがVRになったそうです。なぜかそのまま町娘が高速回転してコマバトルって天才すぎる。素晴らしい~。
でも、実際に帯を「よいではないか」しようとすると、こうはいかないんですよね。
帯は巻いて結んでるだけじゃないこともある
浴衣やカジュアルな着物に合わせる「半幅帯」は巻いて結んでるだけです。ですので「よいではないか」をする場合はこちらをお勧めします。
しかしながら着物の場合、「名古屋帯」や「袋帯」で「お太鼓」と言われる結び方をするのが定番です。
YouTubeに動画が色々ありますのでよろしければ参考にどうぞ。
この結び方をするためには帯以外にもこれだけのものが必要になります。
帯板:帯の間に板を挟んで平らにし、すっきり見せてくれます。
帯枕:紐やガーゼが付いてますので、前で結びます。お太鼓の上の丸みを作る枕です。
帯揚げ:帯枕の上に被せて前で結びます。
帯締め:お太鼓を留める、大事な紐です。
という感じなので、お太鼓の場合は「よいではないか」をする前に以下を確認してください。
1.くるくる回るので広いスペースを用意する
2.帯締めと帯揚げ、それと帯枕の結び目をほどいておく
3.枕と板が飛んでいく可能性があるので、周りに壊れるものがないか確認する
なかなか大変だと思うので、最初に言った通り、「よいではないか」をする際は「半幅帯」の方がお勧めです。 ただし、こちらも板が飛んでいく可能性があるのでお気を付けください。
着物の方はどうなってるの
帯の方はほどくのが結構大変だとお分かりいただけたと思います。では着物の方はというと、こちらも結構大変です。
こちらについても動画をどうぞ。
動画の方ではさすがに省略されていましたが、下着も着物用の方がキレイに着こなせます。
和装ブラ:ユニクロのブラトップとかでも良いですが、胸は押さえた方が着姿がキレイです。帯の上に胸が乗っているとだらしなく見えます。
肌襦袢と裾除け/着物スリップ:なくても大丈夫です。ですが、足がにょきにょき見えると下品に見える気がします。着物スリップの方が手軽に着られます。
補正:なくても大丈夫です。タオルでもOK。ウエストが細い方はつけた方が帯をキレイに着られます。
長襦袢:着物の下に着るものです。襟が付いているものが手軽でお勧めです。
襟芯:長襦袢に付いている襟の間に差し込み、襟ぐりがキレイに空くようにできます。
腰ひも:この紐が無いと着られません。着物の場合、最低2本が必要です。
伊達締め:着崩れを防止してくれます。こちらも最低2本必要です。
コーリンベルト:なくても大丈夫です。でも前が着崩れ易い方にはお勧めです。
足袋:着物の場合は履かないといけません。個人的に福助のが好きです。
下着など、省こうと思えば省けるものもありますが、このぐらいは着ていることが多いと思います。
着物を脱がすのって大変です
そんなわけで、「よいではないか」も大変ですが、着物を脱がすのも大変な訳です。
・理想
帯をほどく
⇒紐を一本ほどく
⇒着物がはらりと肩から滑り落ちて
⇒ふわぁ~お♡
・現実(お太鼓の場合)
帯締めと帯留めと帯枕と帯をほどく
⇒帯板と帯枕が落ちる
⇒着物の伊達締めとコーリンベルトと腰ひもをほどく
⇒長襦袢の伊達締めと腰ひもをほどく
⇒補正をとる
⇒肌襦袢と裾除けと和装ブラを脱がす
⇒ふわぁ~お♡
ってことになります。
※ちなみに「ふわぁ~お♡」はこの音です。
なので、[よいではないかよいではないか」からの「ふわぁ~お♡」ってのを想像されていた方には申し訳ないですが、あんまり色っぽいもんではございません。ごめんなさいね♡
しかも楽しんだ後にまた着なければならない場合、時間がかかります。着慣れている方なら20分もあれば着られますが、私の場合は1時間ぐらい。。練習します。。
まとめ
というわけで、「よいではないか」を現実でする場合のまとめです。
・帯は「半幅帯」で結ぶ
⇒「お太鼓」で結ぶとほどくのが大変なのでこちらがお勧め
・広いスペースを用意する
⇒くるくるしますし、物が飛ぶ可能性があります
・着物も脱がすには手間と時間がかかる
⇒お時間のある時にどうぞ