猫様の腰痛の話の続き。
おかげさまで猫様の尻尾は順調に回復中です。
尻尾の先は完全に動くようになりました。しかし、尻尾全体には力が入っていないようです。まだまっすぐ上に立ちませんし、尻尾を引きずって歩いている時が多いです。
先日、動物病院で診察を受けました。
尻尾の先が動いたことを伝えると、早朝から深夜まで年中無休で診察している死んだ目をした獣医師(院長)も「おお、そうですか!」と嬉しそう。
猫様は動物病院が苦手です。そのため、病院で尻尾が動かないと思ったので動画をスタンバイ。尻尾の先が動いている動画と、尻尾全体にはまだ力が入っていないことが分かる動画を用意しました。
動画を獣医師に見せると「まだ麻痺しているのか痛いのか、引きずってますね」とのこと。
でも、経過が順調なのでステロイドは一日2回から一日1回へ減薬になりました。やったね!!!
これでまた1週間投薬して様子見です。
今回の件で予期せず現実を突きつけられました。なんとなくまだ先だろうと思っていましたが、そう遠くない日に来るかもしれません。それは、猫様の介護です。
腰が痛かったからか、尻尾が動かないことでバランスが取りづらかったのか、今までは平気で乗っていた場所に猫様が自ら行くことがなくなったのです。
ベッドか棚からジャンプして7㎝ほどの窓枠に乗る必要があるのですが、狭い窓枠にジャンプできなかったようです。
調子が悪かった2週間ぐらいは行きたそうにしていましたが、行きませんでした。窓から外を眺めるのが好きなので、外を見たかったようです。
窓の外を見たいのに見られないのはかわいそう。じゃあ私が連れて行けばいいのです。
我が家では前々からカゴツアーという遊びを毎日開催しています。猫様がカゴに入り、私がそのカゴを持って家中を練り歩くのです。
このカゴです。
カゴツアー中は私がカゴガイドです。「前方にキャットタワーが見えてまいりました。こちらはご自由にお使いくださいませ」「左手に見えますのは明日出す予定の燃えるゴミでございます」「こちらキッチンですが普段は立ち入り禁止区域でございます」などなど、一人で喋りながら歩いています。危ないですね。
カゴツアー中、猫様は喉を盛大にゴロゴロと鳴らしているので大変ご満足いただいているようです。
そのツアー中、行きたくても行けなかった窓に寄るようにしました。カゴに入ったままですが、首を伸ばして窓の外を一生懸命見ています。喉もゴロゴロ鳴らします。
その姿を見て「ああ、介護だ」と思いました。
本当に足腰が弱くなってしまったら、きっと自力で窓の外を見ることができなくなるでしょう。そうしたら私が窓の外を見せに行くことになるのでしょう。
それだけではなく、食事や下の世話も全部介助が必要になるかもしれません。
大丈夫。覚悟はできました。
最後までちゃんと看取るので安心してください。
ねー。