それは突然でした。
5日前の朝。猫様は弾丸のように走り回り、私は寝ぼけまなこで朝の身支度をしていました。
ようやく落ち着いて、ゆっくりコーヒーを飲もうとしたら。
猫様がびっくりした顔をしてゆっくりとこちらに近付いてきました。
なんだ?と思い、頭からお尻まで撫でると尻尾が上がらない!猫様の長くて美しくて優雅に揺れる尻尾が上がらないなんて!
これはおかしいと思い、尻尾を触ると「ニ゛ャ゛ー!」と鳴くではないですか。
私もびっくりして立ち上がると、猫様は急いで逃げます。いつものように棚にジャンプして逃げようとしたのですが、ジャンプの姿勢を取った時にまた「ニ゛ャ゛ー!!!」。
完全におかしいので、すぐ動物病院に電話しました。気になるようなら来てくださいとのこと。気になるよ!行くよ!
いつもなら雲隠れしたり大暴れする猫様もなんだか大人しい。すんなりキャリーバッグに入ってもらって病院へ行きました。
獣医師によると、おそらく腰痛でしょうとのこと。鎮痛剤を打って様子をみましょう、となりました。それと鎮痛薬も5日分貰いました。
鎮痛薬を飲み終わっても症状が改善しないようならまた来てくださいと言われました。
大人しく注射をされた猫様をまたキャリーバッグに詰め込んで光の速さで帰宅。
病院の後はおいしいおやつをあげる約束です。いつもなら準備をする私の足元で騒ぐのに、この時はソファに座って縮こまっている猫様。かわいそうすぎる。
おやつをソファまで運ぶと美味しそうに食べました(涙)
注射が効いたのか、その日の夜には低いところならジャンプできるようになりました。おしっこもうんちもできました。一安心。
でも、痛いのか暗い寝室から出てこなくなりました。ベッドの上、しかも私の枕の上で丸くなって寝ていました。
かわいそすぎるので、大好物のイチゴを寝室まで持っていこうと冷蔵庫を開けたら、後ろにいました。いや、寝てなさいよ。あなた。
仕方がないので、イチゴを食べた後はベッドの上に戻しておきました。寝なさい。
あまりにも痛そうなので、変わってあげたい。そう思っていたら本当になりました。
この日の夜、猫様はリビングにあるカゴに入ったまま出てこなくなったので、先に寝ました。
すると夜中にベッドの上にやってきて、私の足の間で寝始めたのです。足の間にいることに気が付いたので、動かないようにそのままの姿勢で寝ていたら、なんと、朝起きたら、股関節が痛くなりました。歩いても座っても痛ーい。
これで猫様が良くなるなら!と思ったら、多少は良くなった様子。
いつも通りにジャンプができるようになり、見てるこっちがハラハラします。でもあのかわいい尻尾はまだ動きません。
ただの腰痛なのか?と思い、色々調べると馬尾(ばび)症候群の症状に似ていました。似ているけどネットで書かれている症状に比べると遥かに軽症です。
どうしても尻尾のことが気になって動物病院に電話をすると、馬尾症候群の可能性もありますね、と。あー、やっぱりそうなのか。
鎮痛薬を飲み終えて、それでも尻尾の動きが改善しなかったらもう一度病院に来てくださいと言われました。
発症してから5日後の今日、尻尾の動きは多少の改善がありました。
今朝、頭からお尻まで撫でると、ほんの少しですが尻尾が上がったのです!下僕は小躍りして喜びました。
鎮痛薬はあと1日分です。おそらく完全には治っていないと思うので、2日後には病院かな、と思っています。
病院嫌いの猫様には申し訳ない!でも治療しなきゃいけないんだ!おいしいおやつ買ってあるから!
腰痛(もしくは馬尾症候群)の原因はわかりません。弾丸のように走り回っていたからなのか、見ていない時にどこからか落下したのか。
とりあえず人間でいうともう60歳を超えているので、そろそろ大人しくしててください。猫様。
マジで頼みますよ。