初心に帰ってみると
このブログを開設してから1年余り。まず、なぜブログに書き始めたか。それは文章を書きたかったから。しかし、真の目的は猫になりたかったからだ。
は?ブログを書いたら猫になれんのか?と問われたら、んなわけあるかいボケと言い返そうと思っている。すなわち、ブログを開設したことと、猫になりたいことは全く関係ない。関係はないが、猫になるためにブログを開設してみた。
こいつ何言ってるんだ?と思ったあなた!鋭いですね。私も自分が何を言っているのかわかりません。世の中にはわからないことばかりなのですよ。
名は体を表す
猫になるためにブログを開設するので、せっかくなら姓名判断で良い名前にしようと思った。とりあえず、ネットの姓名判断サイトで自分の本名を占ってみた。…すげー良い。良いけど女の子には重すぎて、晩婚傾向になるとか。当たってるよ!!!うるさいばか!!!
晩婚はさておき、すげー良いのでこの画数で当てはまる名前にしようと決めた。本名も〇子なので、〇と同じ画数の漢字を探した。…見つけちゃったよね、「涅」。「涅」は「ね」じゃん?つーことは「ねこ」じゃん?ぴったんこじゃん?なんかわかんないけど名付けてくれた親に感謝。
次は苗字。本名の苗字と同じ画数にすれば良いんだけどできればカッコいいのが良い。カッコいいけどスマートな感じの漢字。なんかないかなーと探すこと数日。めっかっちゃった。「椿」ってカッコよくね?椿はカメリアだし、おシャネルさまのモチーフだし。そして残りの画数で良さげなのを探してみた。「本」とかぴったりじゃん。「椿本」って頭良さそうじゃね?
そんなわけでまず「ねこ」を名乗ることは成功した。
猫になるには
ブログを開設しても、「ねこ」を名乗っても、おいそれとは猫になれないことは分かっている。猫耳と尻尾を付けて「にゃー」とか言ってもそれはかわいそうな人になるだけだ。良い年こいてそんなことできるわけなかろう。気持ち悪い。
そんなわけで、猫になるためには猫を知るべし。猫グッズを細々と集め始めたりしてみた。してみたところでなれないよね。知ってる。知ってるけど買っちゃうよね。最近買ったのはこんなの。手ぬぐい飾るとか洒落てね?しかも季節ごとに柄変えて飾るんだぜ?
夢二の手ぬぐいもあったー。猫もしっかりおります。
飾る時はこれが簡単です。
と、余計な出費をしていても猫にはなれない。そりゃそうだ。幸い、うちには猫様がいらっしゃる。猫様に仕えることはすなわち徳を積むことにはなるんじゃね?徳を積むともしかして来世は猫になれるんじゃね?と思い、この1年は今まで以上に仕えまくったよね。その結果なのかなんなのか、すごいことが起こった。
なんと、猫様が私のような下僕の膝に座ってくださるようになったのだ!一日に一回ぐらいだけど!朝の忙しい時とかだけど!足がしびれるけど!
ほら!
ほらほら!
ほらほらほら!
丸まって寝ちゃうんだぜ。
猫様がうちに来てからもうすぐ7年が経つ。猫様は今年で8歳。人間でいうと48歳になる。48歳のおっさんが7年越しにようやく膝に乗ってくれるようになったのだ。なんと感慨深い。
以前に一度だけ膝に乗ったことはある。震災の後に電気を使うのを控えましょう~って時に暖房を使っていなかったら、あまりの寒さに乗って来たことがあった。あれが最初で最後かと思ったのに!まさか乗ってくれるようになるとは!
「いやあ、膝の上に猫が乗ってて足がしびれちゃってさ~。」
とか、
「トイレ行きたいのに、膝の上に猫が乗ってて行けないんだ~。」
なんてことを言えるようになったのだ!7年越しに!!ありがたき幸せ!!!
徳を積まなければ
このように順調に徳を積む毎日だが、もしかしたらせっかく積んだ徳を台無しにした可能性がある。これを見て欲しい。
猫様はお怒りである。お怒りというか固まっていらっしゃる。被り物をすると固まってしまう猫様なのである。なのに、下僕の「猫様が被ったら超絶かわいいに決まっている!!被っている姿を見たい!」という我儘でしでかしてしまった。
そのせいか、今朝は膝に乗ってくださらなかった。完全なる失態である。下僕が来世で猫に生まれ変わるという夢が若干遠のいたらしい。そんなわけで、今夜はちゅーるを差し上げようと思っている。これでまた徳を積むことが出来ればいいが。
ちなみにこの被り物はこれである。下僕たちは取扱いに注意してほしい。
つまりは
猫になりたいのなら徳を積むのである。積んで積んで積みまくるしかないのだ。
猫に生まれ変わるためなら手段は選ばない。猫様に貢ぎまくり、撫でまくり、噛まれても御礼を言うのだ。おいしいご飯とお水を用意して、うんこも拾うのだ。なんならひりたてのうんこをダイレクトキャッチしたっていい。そんなことはなんてことはないのだ。ちょっと小金持ちの家で飼われているロン毛の黒猫に生まれ変わるためなら。
ということは、猫様は前世で徳を積みまくったらしい。私のような下僕の家に来たのは不本意だったかもしれないが。このような開けっ広げなお姿をされているのを見ると、うちに来て良かったのかな、とふと思うのだ。
丸見えですよ、猫様。