名前を付ける
先日、新しい名前ができました。
残念ながら結婚ではないです。親の離婚でもないです。父親は天国か地獄かわかりませんが、どっちかにいるはずですし。
新しい名前、とは芸名です。今年の秋、日本舞踊の名取試験に合格しました。
恐らく一般的には知られていない、日本舞踊の名取試験の実情。できれば書きたいのですが、各方面から怒られそうなので止めておきます。
さて、これで私の名前は3つ目です。
1つ目は本名、2つ目はネット上の名前である椿本涅子、3つ目は日本舞踊の芸名です。
どの名前にも思い入れがあります。
本名は父親が付けてくれました。
父親は産まれるまで名前を考えていなかったらしく、期限ギリギリまで出生届を出さなかったと聞かされました。
名前を付けるまで、私は「名無しの権兵衛子ちゃん」と呼ばれていたそうです。お母さんひどい。
椿本涅子は自分で付けました。
本名の画数に合わせて29画にしたかったので、漢字を色々と組み合わせて考えていました。すると、漢字の組み合わせによっては『ねこ』という名前にできそう!結果、この名前になりました。
しかし、29画というの画数は女性には重たいそうです。仕事バリバリ大器晩成!素晴らしい活躍をするけれど、家庭を顧みない…とのこと。
男性には素晴らしい画数だけれど、女性の場合は晩婚になるそうです。合ってるね☆
日本舞踊の芸名も自分で付けました。
流派によって違うかもしれません。私の流派では師匠と相談しながら自分で20~40個ほど考えます。次に、考えた名前を事務所に提出します。その後、事務の方が名前を調べるのです。
過去に同じ名前がなければOKです。漢字が違っていても、読み方が同じだとNGです。
これが難しいのです。なにせ150年以上も続く流派。過去にはたくさんのお名取さんがいらっしゃいます。その方々と一切被らない名前を見つけるのが難しいこと…!
私の場合は20個ほど提出して、被らなかった名前は2つでした。これは運がいい方です。師匠に聞いてみると40個出してもダメ、という方もいらっしゃったとか。
なるほど、浮世離れした名前のお名取さんがたくさんいらっしゃるわけです。漢字で4文字はあたりまえ。実社会ではまずあり得ないお名前がばかりです。
私の名前もかなり浮世離れしています。しかし、和風な響きでなかなか良い名前なのですよ。
そんな私の芸名の画数は31画です。なぜかって?先にも書いた通り、29画は重すぎると感じたからです。
なぜそれほど画数にこだわるのか。そこまでこだわっているわけではないのですが、なんとなく気になります。
できればよい画数の方が毎日気分よく過ごせるのです。私の場合は。
31画。とある姓名判断によると『良妻賢母』だそうです。まあ、とっても女性的。
晩婚化する29画と良妻賢母の31画。31画がうまいこと中和してくれないかと思っています。 今のところ何の効果もございません。