大っぴらにケーキを食べても良い日
ケーキが好きです。
ショートケーキも好きです。チョコレートケーキも好きです。チーズケーキももちろん好きです。モンブランだって好きです。フルーツのタルトも最高です。嫌いなケーキはありません。
でも、ケーキがどんなに好きでも毎日は食べません。マリー・アントワネットではありませんし。私は純日本人です。
ただし、お金がたくさんあって、食べても太らなければ毎日食べます。たぶん。
私には大っぴらにケーキを食べても良い日というのが年に数回あります。
たぶんだいたいの人が同じだと思いますが。自分の誕生日、家族の誕生日、友人の誕生日、クリスマスぐらいではないでしょうか。
私の家族はみんな偶数月生まれなので、2ヶ月に一度は実家に帰ってケーキを食べます。私も姉も都内に住んでいますし、実家も都内です。1時間以内に帰省できるので、実家にはちょくちょく集まります。
いつの間にか誰かの誕生月には実家に帰ってケーキを食べるという習慣ができたわけですが、惜しむらくは10月と12月生まれの家族がいないことです。
10月は姉の夫の誕生日らしいのですが、実家で祝うということをしたことがないです。仲が悪いわけではないですが、なんとなくしていないです。義理の家族にお祝いされても困るだろうし。
そんなわけで10月はケーキチャンスがありませんが、12月はクリスマスがあります。大チャンスです。
しかしながら、クリスマスに実家に集まるという習慣がありません。我が家はクリスチャンでもありませんし。どうせお正月に実家に帰るのでいいや、ってことで集まらないのです。
クリスマスという大ケーキチャンスに実家に帰らない、ということは家でホールケーキ独り占めできるということです。これぞ独り暮らしの醍醐味。
過去に何度かホールケーキ独り占め大会をしたことがあります。半分はいけます。余裕です。ですが、残りの半分は無理です。絶対に。でも一晩寝るとあら不思議。翌日にはペロッといけます。
しかしながら、今年はまだケーキを食べていません。何かと忙しくてそんな暇がなかったのです。私としたことが！
今年は明日の仕事納めの後にケーキを食べようと思います。ホールケーキはもうしんどいので、ピースで2種類買おうかな。どこのケーキを買って帰ろうかな。うふふふふ。
2種類のピースで思い出しました。去年のクリスマスの日の夜。
仕事を終えて夜遅くにコンビニに寄ると、2種類のピースのケーキがセットで売っていました。クリスマスか～なんて何の気なしにレジへ持って行ったわけです。
すると、インド人と思われる男性の店員さんが、
「ハッピークリスマス！（無垢な笑顔）」
と言うではありませんか。私は思わず「め、メリークリスマス！」と、たどたどしく返してしまいました。
面喰った私をよそに、店員さんはレジを打ちながら「誰と食べる？」と聞いて来るではありませんか。独りに決まってますが、なんとなく恥ずかしくなり「家族と」と答えました。
すると店員さんは「旦那さんと食べる？」と聞いてきました。私は「そうです」と答えました。めっちゃ嘘つきました。
店員さんは「いいね～！旦那さんと楽しんで～！」とレジ袋を渡してくれました。なんか、すみません。。
その店員さん、まだ同じコンビニで働いています。コンビニでその店員さんを見掛ける度になんか「あぁ…」と思ってしまいます。
彼の中では私は既婚者ですが本当は独身です。私はそのコンビニへ行く時は、既婚者という仮面を被らなくてはならないのです。
いや、被らなくてもいいんだけど、なんかね。みなさんも咄嗟の嘘には気を付けましょう。
（遅いけど）メリークリスマス！
